嵐山寮の理念は、亀山弘應が共同で養老施設「壽楽園」を開設した終戦間もない1949(昭和24)年に遡ります。
当時、京都市中には戦災により家屋や家族を失った高齢者が多数いたことから、その方々の救済のため養老施設を開設し、亀山本人はもとより職員自身もその施設で生活をするという「セツルメント」運動をおこなってまいりました。
亀山は当時より「養老施設であっても、あくまでその主役は入所者である」ことを重きとし、その入所者の独自性や個性、これまでの生活様式を生かしながら「楽しく長寿生活を送ること」を願ったのです。
また開設当時、誰もが生活に困窮するなか嵐山寮も同様に困窮しており、亀山の尽力および京都の嵐山という地域から有形無形の支えを頂くことで無事に60年を迎えることができました。
次の世代としてバトンを渡された我々は、この亀山の理念をしっかりと受け継ぎ、今後も「利用者本位」と「地域福祉の向上」に取り組んでまいります。
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